
世を忍ぶ仮の姿
画家とは?画家になるには?画家と一口に言っても、さまざまなタイプの画家が存在します。
どれが素晴らしいというのではなくて、その人がその人らしく、
その人にしか出来ないような絵を描き、生き切ることが素晴らしいと思います。
しかし、画家なのだと自覚した今でも、
本当に自分が目指して来た理想の画家になっているのかどうか?
常にそう振り返る必要がありそうです。
流れに身を任せて、順風漫歩という時は良いのですが、
よく考えてみたら、ただ流されていて、
これで本当にいいのだろうか?と目が覚めることもあるのです。
そして、本当に自分の描きたいものを描いているか?
本当にこれが自分の理想の生き方なのか?
大抵は、そういう問題に気付くように、
いろいろなことが身辺に起きて来るようです。
2016年は、私にとってそういう問題が投げかけられた年になった、
そう、年末になって振り返っています。
そこで自分の「潜在意識」を深く掘り下げてみることにしました。
潜在意識ですから、意識の及ばないところですが、
長年の付き合いですから、何となく気持ちがわからないでもありません。
すると、意識ではこれでいいと言っていることが、
どうも無意識が納得していなくて、邪魔をしているということがあるようでした。
で、ある日図書館からの帰り道、ふとある言葉が降りて来ました。
「〜は、世を忍ぶ仮の姿」
「あっ、この言葉、子どもの頃、よくテレビなどでさまざまなヒーローが口にしていた言葉!」
私の中にもすっかりこの言葉が、知らず知らずに染み付いていることをはっきりと自覚したのでした。
この言葉がなぜ問題かというと、画家が画家らしく生きることを、邪魔していると気付いたからです。
長野では、画家という責任など何も感じなくてよい環境で、ぬくぬくしていて、
すっかり自分がどうありたいかを考えることもなくなっていたのでした。
黙っても来るスケジュールに、ただただ追い立てられて制作してしまっていました。
これでは、画家どころか、人としての成長さえも止まってしまいます。
多いに反省したのでした。
展覧会とか、個展とか、全然関係なく、本当の制作に向かう。
八面玲瓏、どこから見ても嘘偽りのない、一人の画家として、
自分の中の本当の声に従って制作する、
そういうあり方に、また再び一から出直ししているところです。
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