バルセロナへの旅 3日目

バルセロナの朝はゆっくりです。ガイドブックによると、早朝は人気の無い通りを歩くと危険のようです。首閉め強盗など、今まで経験したことのない情報まで掲載されています。これまでヨーロッパ中をあちこち歩いて来た私にとって、スペインは初めての土地です。「これまでのようにはいかないかも」と自分に言い聞かせました。

それでも朝食を簡単に済ませると、もう歩きはじめていました。ランブラス通りを横切り、モンカダ通りに向かいました。美術館や画廊が集まっていて、観光客も多く、事件が多発する条件がそろっています。さくさく歩いたせいか、迷うことなく、ピカソ美術館に到着、開館10分前で、大勢の学生が待機していました。

昨年の10月にベルリン美術館の地下で、ピカソの大回顧展を見たばかりです。その時は入場券が高くて躊躇しましたが、あらためてピカソの仕事を一堂に見て、感慨深いものがありました。教科書で紹介されている代表作が世界各地から集められていました。自転車のサドルを牛頭に見立てたオブジェ作品を見た人たちが、くすくす笑っていたのは楽しい思い出です。これも何かの縁と思い、今回もピカソを見ることにしました。バルセロナのピカソ美術館は、ピカソの少年期の作品がたくさん収蔵されています。木切れに風景を描いている作品がこれでもかこれでもかという風に、展示されているのを見ると、ピカソの執念を感じないわけにはいきません。

モンカダ通りのいくつかの画廊を訪ねることができました。そのひとつで、ちょっと気に入ったスペースがありました。半分本屋で半分が画廊になっているところです。表の通りから入ると、天井まで届く本棚には、宗教や錬金術、美術書というテーマに絞られた本が美しく並べられていました。その奥が画廊で、画廊と本屋の間には、仏像や宗教関係の用具などが売られています。店主は初老の男性で、店構えをさらに説得力あるものにしていました。裏の通りから画廊に入ることができるようになっています。展示されている作品が、東洋の現代アーティストの作品であってもいいのでは、と思ったのでした。

グエル公園

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