Category: 旅

蔵王へ

蔵王の樹氷を見に、旅に出ました。

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山に囲まれて思う。
山は遥か遠くにあるのではない。

空がますます蒼くなり、山はしだいに迫り来る。
かつて爆発し、切り立った山は、なだらかになろうと今も動く。

山でさえ、土に還りたがる。
空に向かうのではない。底の方へ、奥底へと踏み込んで行く。
雲が乱れ、散り、流れゆく。山は黙し、ただそこに在る。

山が流れ、雲が不動になるは、如何なることか。。。
風に乗り、山を見下ろし、時も我も忘れて主客併せ持ち、
自在に宙(そら)を遊ぶこと。


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軽井沢へ

  秋深まる軽井沢に、格安チケットを手に入れて、旅しました。 セゾン現代美術館では、『宇佐見圭司展  還元から大洪水へ』の展覧会を訪ねました。 1960年代の作品に惹かれ、チケットを頂いたことに感謝しました。 常設展示に Read More

若狭美浜へ

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新作『震生』を展覧会に出品しているため、10月24日、福井県の美浜を訪ねました。秋の花が咲く駅周辺の線路沿いを歩き、浜まで約15分。若狭の海は、とても静かで穏やかでした。

前日の23日は、午前中に永平寺、午後からは養浩館庭園を訪ねました。私の中では、福井というと、この道元禅師の開いた永平寺と、現代美術作家のフルクサス運動や虹の作家として有名な靉嘔氏を思い起こします(茨城出身のようですが、福井に支援者が多く、福井県立美術館で大きな回顧展がされたことがあります)。そして、両者は私の中で矛盾が無く、ひとつのものとなっています。このような文化に憧れ、土地を訪れることで、少しでもその文化の息吹を感じ取って帰りたいと思いました。

福井市立郷土歴史博物館で、松平家の歴史を学び、隣接する養浩館庭園を訪ねました。福井からは土地の人のアイデンティティを支えるような人物が輩出されていて、歴史的なバックボーンの強さを感じます。養浩館庭園は、福井藩主松平家の別邸で、書院建築と回遊式林泉庭園は江戸中期を代表する名園として知られ、国の名勝に指定されています。夜8時まで開園されていたので、夜の庭園を楽しみました。雨が水面を叩く音に心が洗われるようでした。語り部さんが、書院造りの詳細をプライベートに案内して下さり、加賀や京とはひと味もふた味も異なる、武家の『わび』や『さび』の文化を垣間み、福井がますます好きになりました。

いろいろな人のお力で、よい旅となりました。心から感謝申し上げます。

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薬師池

薬師池2

震生湖に行ってからというもの、水の映り込みの虜になって、今度は町田の薬師池に行ってきました。

『明鏡止水』というような境地には至れないものと、諦めていた私でしたが、濁っている水にも、スマルトブルーの空は、見る者の角度によって鮮やかに映り込んで見えて来ます。春を迎えてさざ波立つ水面にも、木立はやさしく揺れ動いていました。けして静かな心を保つことはできない。さまざまな出来事に、日々心は乱れ、揺れ動く。そのような私の頭上にも、空は無限の広がりを見せ、春は私の身体中に降り注ぎます。それと同じようなあり方で制作したいのです。

薬師池

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震生湖

昨日、丹沢を眺めながら、秦野に向かい、「震生湖」を訪ねました。冬木立の無数の枝が小さな湖に映り込んでいました。網目のように、湖上の波紋と複雑に絡みながら、ゆらゆら動き行く様を、ぼんやり見入りました。 湖底に引き込まれ、天 Read More

バルセロナへの旅 4日目

 午前中再びSALA BARNAへ。 今後の展示等の打ち合わせ後、 日本人アーティストさんとパエリアを食べに行きました。  ランブラス通りから、またその日もモンカダ通りを歩いてみました。 明日はバルセロナを発つ予定です。 Read More

バルセロナへの旅 3日目

バルセロナの朝はゆっくりです。ガイドブックによると、早朝は人気の無い通りを歩くと危険のようです。首閉め強盗など、今まで経験したことのない情報まで掲載されています。これまでヨーロッパ中をあちこち歩いて来た私にとって、スペイ Read More

バルセロナへの旅 2日目

ユースの朝食は、いたって簡単なものだったので、早々と出かけることにしました。ランブラス通りに出て、カタルーニャ広場に向かってしばらく歩いていたら、左手に市場を発見。色鮮やかな果物の山が目に飛び込んで来ました。イベリコ豚の Read More

バルセロナへの旅 1日目

2月21日、成田からロンドン経由のブリティッシュエアウェイでバルセロナに到着。 宿泊先はあらかじめネットで予約してあった、 ユースホステル・センター・ランブラスでした。 到着したのは夜11:00過ぎ、手渡された部屋の中は Read More