Category: 旅

福島の少女のことー「困難」や「限界」の創造性

早朝、ラジオから「福島」の情報が聞こえて来ました。 現状を伝えるドキュメンタリーをつくった女性が「福島の人たちは、ただお金を与えられても、生きる気力を失って、どう生きて行けば良いかわからなくなっているんです。」と力を込め Read More

ドイツ時代ーその6

ドイツを含め、ヨーロッパは中世の時代から、学生が各地の大学へ師を訪ねて遊学するという歴史があります。このような教養を身につけた放浪の旅人を市民が敬い、喜んで自宅に招いて、各地の情報を口伝えで知ったのだそうです。出版物を気 Read More

ドイツ時代ーその5

昨日の記事に記録した美術館は、リンク先を見ても分かりますように、主にオーソドックスな古典的な絵画が見学出来るようセレクトしたものでした。 一つの目的として、ドイツルネサンスの画家、ルーカス・クラナッハの絵画をなるべく多く Read More

ドイツ時代ーその4

1986年のドイツでの生活は、イザローンという小さな町での生活からスタートしました。そこにもドイツ語学校ゲーテ・インスティトゥートがあったのです。ブレーメン校にすれば親しい人たちが居たのですが、また同じ生活になるのも考えものでした。

イザローンはデュッセルドルフの東約70kmにあり、ケルンやアーヘン、ベルギーの美術館に出かけられると思ったのです。ここで2ヶ月過ごした後に、ブレーメン校に移動しブレーメン大学の学生寮で2ヶ月暮らし、最後は大学で美術史の講義を聴講することも兼ねてハンブルグで半年生活しました。拠点を移動させながら、小旅行を重ねました。

小さな旅行用のノートが3冊が残っています。それをもとに旅行の足取りを記録しておきます。

1986年
5月18日 ドイツ ハンブルグ クンスト・ハレ・ミュージアム

5月28日 ベルギー アントワープ 王立美術館
5月30日 ベルギー ブリュッセル ベルギー王立美術館

6月 2日 ドイツ アーヘン ズエルモント・ルートヴィヒ美術館

8月 2日 ドイツ ベルリン ダーレム美術館 絵画館

8月 8日 ドイツ ブラウンシュバイク アントン・ウルリッヒ公爵美術館
8月 9日 ドイツ ハノーファー ニーダーザクセン・ランデス・ギャラリー

10月1日 ドイツ ミュンヘン アルテ・ピナコテーク(絵画館)

10月18日 ドイツ ニュールンベルグ ゲルマン国立博物館
10月22日 ドイツ ケルン ヴァルラフ=リヒャルツ美術館
10月22日 ドイツ フランクフルト シュテーデル美術館
10月23日 ドイツ ダルムシュタット ヘッセン州立博物館
10月23日 ドイツ アッシャーフェンブルグ 市立ギャラリー
10月24日 ドイツ コーブルグ/クロナッハ バイエルン国立博物館 フレンクリッシュ・ギャラリー

1987年
2月 3日 ドイツ ブレーメン 美術館
2月 4日 ドイツ カールスルーエ 王立美術館
2月 5日 フランス ストラースブルグ ノートルダム大聖堂美術館
2月 6日 フランス コルマール ウンターリンデン 美術館/イーゼンハイム 修道院
2月 7日 ドイツ バーゼル 美術館

2月10日 オーストリア ウィーン 美術史美術館分離派美術館
2月11日 オーストリア ウィーン アカデミー絵画館
2月12日 オーストリア インスブルック チロル民族博物館
2月13日 オーストリア インスブルック 聖ヤコブ教会

2月15日 ドイツ ミュンヘン
2月16日 イタリア バリ/ブリンディシ
2月17日 ギリシャ行き船アドリアティカにて宿泊
2月18日 ギリシャ パトラス
2月19日 ギリシャ アテネ(国立考古博物館
2月20日 ギリシャ レヴァディア
2月21日 ギリシャ デルフォイ(神殿)
2月22日 ギリシャ アテネ/パトラス
2月23日 イタリア ブリンディシ
2月24日 イタリア ローマ
(聖ペトロ寺院、キリナーレ宮、システィーナ礼拝堂、ヴアチカン、ボルゲーゼ美術館、国立絵画館)
2月25日 イタリア ナポリ(アンジェ家の城、国立博物館、カポデイモンテ国立美術館)
2月26日 イタリア フィレンツェ
(ドゥオーモ、洗礼堂、ジョットの鐘塔、ウフィツィ美術館バルジェッロ美術館ピッティ宮殿等)
2月27日 イタリア ヴェネツィア
(サンマルコ寺院、ドゥカーレ宮殿、コッレル美術館、アカデミア美術館、サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会、フランケッティ美術館等)
2月28日 イタリア ミラノ
(サンタ・マリア・デルラ・グラチェ寺、ブレラ美術館アンブロジアーナ美術館
3月 1日 フランス パリ(ルーブル美術館

3月11日 ドイツ 西ベルリン(ヤクト城)
3月12日 旧東ドイツ ドレスデン(ツヴィンガー城 、ゼンパー美術館、ドレスデン美術館
ライプツィヒ(ゲオルギ・ディミトロヴ美術館、ライプツィヒ美術館
3月13日 旧東ドイツ ワイマール(聖ヘルダー教会、城、クラナッハハウス、聖ヤコブ教会)
3月14日 旧東ドイツ ゴタ(クラナッハハウス、フリードリッヒスタール宮殿)
エアフルト(アンゲル美術館、聖アウグスティン教会)
3月15日 旧東ドイツ ウィッテンベルグ(ルターハレ、アウグスティーノ修道院、ザクセン候の城)
東ベルリン(ボーデ美術館

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ドイツ時代ーその3

1984年のドイツ滞在は2ヶ月間のとても短い期間でした。目的は語学研修でしたから、美術館を思うように見て回れなかったのです。その後悔から翌々年の3年次(1986年から1987年にかけて)に、約1年の再渡航を決意したのでし Read More

ドイツ時代ーその2

1984年の夏に、はじめてドイツに一人で旅立ち、とても恵まれた旅であったことを前回書きました。ドイツに降り立った最初の地はフランクフルトでした。夜中についてしまい、とりあえず朝の列車を待つまでマクドナルドで時間をつぶしま Read More

ドイツ時代ーその1

ブログ記事を読んだ方から、いろいろなメールを頂いています。個々に返事を書く中で、ドイツでの生活や美術館巡りの話しの断片を書くことがありますが、振り返ってこれまで詳しく記事にした事がありませんでした。なるべく皆様のリクエス Read More

京都への旅

4月3日~4日京都に滞在致しました。 ツイッター繋がりで、京都市美術館での展示を@tomo3141592653さんが見に来て下さいました。 量子論がご専門で、不思議な魅力を持った人で圧倒されました。近くの細見美術館でワイ Read More

蔵王へ

蔵王の樹氷を見に、旅に出ました。

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山に囲まれて思う。
山は遥か遠くにあるのではない。

空がますます蒼くなり、山はしだいに迫り来る。
かつて爆発し、切り立った山は、なだらかになろうと今も動く。

山でさえ、土に還りたがる。
空に向かうのではない。底の方へ、奥底へと踏み込んで行く。
雲が乱れ、散り、流れゆく。山は黙し、ただそこに在る。

山が流れ、雲が不動になるは、如何なることか。。。
風に乗り、山を見下ろし、時も我も忘れて主客併せ持ち、
自在に宙(そら)を遊ぶこと。


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軽井沢へ

  秋深まる軽井沢に、格安チケットを手に入れて、旅しました。 セゾン現代美術館では、『宇佐見圭司展  還元から大洪水へ』の展覧会を訪ねました。 1960年代の作品に惹かれ、チケットを頂いたことに感謝しました。 常設展示に Read More