みかんが食べられない理由

「好き嫌いは?」と聞かれると、私は躊躇なく「みかんを食べることができません。」と答えます。
そして必ず、父の話をすることになっています。
たぶんこのような「みかん嫌い」な人間は世の中に、私と妹の2人だけに違いありません。

父の愛情の深さは、時として私と妹を苦しめることがありました。
私が生まれて離乳食期に入るやいなや、
手押し式のジューサー機具を買ってきて、
1日に何度も飲ませたそうです。
それは親戚中が心配するほど。
そして私が物心ついて、ある日みかんの色を見たり、香りがするだけでムカムカ気持ち悪くなり、
どうしても耐えられなくなって「いらない」という言葉がやっと言えるまで続けられました。

その愛情は性懲りもなく、次に5歳年下の妹にも同様に向けられました。

私は、「みかん」という言葉を書くのも実はあまり心地よくありません。
でもグレープフルーツ、レモン、バレンシアオレンジジュースなどは何のためらいもなく飲めるのです。
逆に好物だったりします。
ところで、父の一極集中型の行動は、「みかんジュース」にとどまるものではありませんでした。

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